文部科学省のマスクの取り扱いに関する指針を受けて、東京都教育委員会は今春の卒業式で児童・生徒や教職員はマスクを着用しないことを基本とするよう、都立高校などに通知した。ただ、校歌斉唱などは、マスクを着用しても実施しないことを求めた。
都教委が13日に出した通知では、卒業式について、児童・生徒と教職員は、検温や手指消毒を実施すれば、入退場や式辞、卒業証書の授与の際など式典全体を通じ、マスクを外すことを基本とするとした。校長が感染リスクが高いと判断した場合は、着用を求められるが、生徒の意向を尊重し、強制しないとした。また、保護者や来賓らにはマスク着用を求めることを明記した。
一方、文科省が「マスク着用など一定の感染症対策を講じる」ことを条件に実施可とした校歌斉唱や合唱などは「準備に影響が出る」として行わないことにしている。代替として、歌唱入りの楽曲を会場に流すよう求めた。
都教委は「文科省の方針に沿って通知を出している。理解してほしい」と話している。
入学式については、別途、通知を出す方針。