電子決済サービス「LINE(ライン)ペイ」の他人のアカウントを乗っ取り、加熱式たばこを不正購入したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は、詐欺の疑いで、いずれも中国籍、横浜市中区長者町の貿易会社社長、林俐(りんり)容疑者(44)と、東京都の無職の男(21)を逮捕した。調べに対し、林容疑者は「2年前のことで覚えていない」と容疑を否認しているという。
逮捕容疑は、令和3年10月26日、広島県の50代男性のLINEペイのアカウントを乗っ取り、横浜市中区のコンビニエンスストアで加熱式たばこ2カートン(1万1600円相当)を購入したとしている。何者かがフィッシングで男性のIDやパスワードを入手したとみられる。
サイバー犯罪対策課によると、無職の男がコンビニで不正にたばこを購入し、林容疑者は送迎役だった。
3年10月中に、約200人分のLINEペイのアカウントが乗っ取られ、計約700万円の被害が確認されている。同課は、このうち林容疑者らが29アカウント、約160万円分を不正に決済したとみて、詳しく調べている。