東海地方でも支援の輪は広がっています。
名古屋市中区のトルコ料理店「ロカンタ・アイハン」。トルコのトカット出身の店主アイハンさんが、家族3人で12年前に開店したこの店では、トルコの伝統料理や王宮料理が食べられます。
アイハンさんは、トルコ・シリア地震の発生から2日後に、支援のための募金箱を店内に設置しました。
(ロカンタ・アイハン店長 エルシン・アイハンさん)「常連客も多いが、初めて来るお客さんも募金してくれる。『少ないけれど心からです』と」
現地の兄は地質学専門家
毎日伝えられる現地の被害。そのニュースを見て胸が詰まるといいます。
また、気がかりなのはこれまで地質学の専門家として政府の仕事にあたっている兄のこと。
今も余震への警戒が続く中、震源地に近い町ガジアンテプで、家々が今後住み続けられる強度を備えているかどうかを調べる仕事に、地震翌日からあたっているといいます。
(ロカンタ・アイハン店長 エルシン・アイハンさん)「(兄は)住める建物か住めない建物かを決めるチームに入っている。すごく悲しい仕事をしている」
壊滅的な被害を受けた故郷の国。兄の気持ちを思うとその辛さは容易に想像でき、さらに、今後の兄や親せきなどの安全についても心配だと話します。
(ロカンタ・アイハン店長 エルシン・アイハンさん)「トルコと日本は遠い。だから私ができるのはこれ(募金)以外にないです」
変わって名古屋市中区の大須商店街。訪ねてみるとこんな取り組みが…
(CBC 当麻葵記者)「台湾スイーツを扱う店。レジの横に募金箱があります」
2月11日に大須商店街の組合が中心になって各店舗にポスターを配り、被災地支援の募金箱の設置を呼びかけました。
(ミートフレッシュ鮮芋仙 竹内太一店長)「大変な思いをしている人が毎日テレビに映って意いるので、何かできることはないかと」
募金箱は各店舗がそれぞれ用意。
(松屋大丸 不破誠吾代表社員)「のれんの(入っていた)箱を上手く利用して作っている」
呉服店では商品を入れていた箱を、急遽募金箱として活用。また、創業100年の靴店ではアメの空き瓶を募金箱に。
こちらはインド・ネパール料理店。
(インド・ネパール料理店インパールレグミ店長)「(募金箱は)重いよ。何も言わなくても気持ちがある人はみんな(お金を)入れている」
大須商店街の募金箱は2月末まで設置され、募金は在名古屋トルコ領事館に届けられます。支援の輪が名古屋でも徐々に大きくなっています。