銃を持った米兵ら20人が県道を歩行… 沖縄防衛局に米軍が回答 その理由とは

沖縄県東村高江の県道70号で7日、銃を持った米兵ら約20人が歩行するのをチョウ類研究者の宮城秋乃さんが目撃した件で、沖縄防衛局は15日までに「米側からは、予期せぬ抗議活動により海兵隊は車両から降車し、歩くことを強いられたとの回答を得ている」として、SACO最終報告に反するかどうか「直ちに問題になると断定はできない」との認識を示した。
宮城さんは「当時の状況と食い違い、抗議活動を理由にして問題をすり替えている」と反論している。
宮城さんによると、7日午前6時8分ごろ、北部訓練場のN1ゲートから北へ約400メートルの同県道で、米軍の訓練に対する抗議の意思表示で米軍車両3台の前に立ちはだかった。
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宮城さんは約15分でパトカーの警察官に移動させられ、車両は3台とも通過。その約20分後、同県道の約250メートル先を通りかかると、3台の車両が停車していた。銃を持った米兵らは既に車から降りていて、約150メートル歩いてゲートに入っていったという。
宮城さんは「抗議活動を避けるためなら車両ごとゲートに入るとか、ゲートの正面に横付けするといったやり方をするのではないか」と指摘。「銃を覆い隠すといった一般市民への配慮も全くなかった」と話した。
具体的にどのような抗議行動が銃を持った歩行につながったのかについて、沖縄防衛局は「詳細については承知していない」と回答。米側に確認を取らないのかという再質問には「これ以上の米側とのやりとりの詳細については答えを差し控える」としている。
1996年のSACO最終報告は「公道での行軍は既に取りやめられている」との記載があり、本紙は沖縄防衛局に、今回の歩行がSACOには反しないのか回答を求めていた。(北部報道部・粟国雄一郎)
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