JAXAが会見「申し訳ないと思っているし、我々も悔しい」…異常検知で補助ロケット着火せず

日本の新たな主力ロケット「H3」1号機が17日午前に打ち上げられなかったトラブルについて、宇宙航空研究開発機構( JAXA (ジャクサ))の岡田 匡史 (まさし)・プロジェクトマネージャは同日午後、記者会見を開いた。岡田氏は、主エンジンが着火した後、第1段の機体システムが何らかの異常を検知したため、固体補助ロケットが着火しなかったことを明らかにした。
岡田氏は、「申し訳ないと思っているし、我々も悔しい」と述べたうえで、原因究明に「全力を挙げる」と話した。再打ち上げの時期や見通しについては明言を避けた。
H3は現在の主力「H2A」の後継機との位置づけで、国産大型ロケットの更新は22年ぶり。低コスト化や打ち上げ能力の増強を図り、世界の衛星打ち上げ市場獲得を目標としていた。