安倍元総理を銃撃し殺害した罪などで逮捕・起訴されている山上徹也被告(42)の弁護団は17日、大阪拘置所への移送の取り消しを求め、最高裁に特別抗告しました。
山上被告は銃撃事件に関するすべての容疑で送検され14日、大阪拘置所へ移送されていました。
山上被告が奈良拘置支所ではなく、距離の離れた大阪拘置所に収容されたことで、弁護団は「接見が容易ではなくなり弁護活動に支障をきたす」として、移送の取り消しを求め準抗告を申し立てていましたが、奈良地裁は15日付けで「奈良県内の留置施設や拘置支所では警備のための十分な人や施設が確保できない」と準抗告を棄却していました。
弁護団は特別抗告をした理由として「なぜ例外的取り扱いが必要なのか、検察官からも裁判所からも合理的説明は何ひとつなく、到底納得することはできない」と裁判所の決定を批判しています。