世界に「スゴイ首相」をアピールするつもりが、完全に自爆だ。安倍首相が24日午後(日本時間25日午前)、米ニューヨークで行った国連総会の一般討論演説。拉致問題の解決に向け、金正恩朝鮮労働党委員長に首脳会談実現を呼び掛けたり、イランへの名指しを避けてサウジアラビアの石油施設攻撃を非難したり。その演説の内容以上に安倍首相本人が恐らく重視したのは“インスタ映え”だ。
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国連本部で登壇する自分の写真を早速、自身のインスタグラムやツイッターに投稿。ツイッターには、〈世界には常に様々な課題がありますが、日本は、積極的平和主義の旗のもと、その解決に貢献していく。我が国の決意を、国連総会の場で、改めて発信しました〉と書き込んでいた。
勝手に「積極的平和主義」なんて意味不明な旗を織られても、はなはだ迷惑な話だが、チラッと写真に写り込んだ議場の様子を見ると、聴衆が少ないような……。
NHKは25日正午のニュースで、安倍首相の国連演説をトップで伝えたが、大半は安倍首相のアップばかり。議場全体の様子を流したのはホンの5秒程度しかない。その映像を確認すると、これが見事なまでにガラガラ、スカスカなのである。
聴衆が誰も聞いていないなか、長々と演説をぶった安倍首相の強心臓には恐れ入るが、安倍首相のツイートに対する反応の多くは〈総理の作文朗読タイム、毎回ガラガラなのですね。大変お気の毒さまです〉〈誰も聞いてない。やっぱり〉と散々なもの。インスタ映えを狙って余計な写真を投稿したばかりに情けない裏側を暴かれるとはアホ丸出しである。
加えて安倍首相は、各国の政府関係者とみられる人々が、自分に握手を求めてくる写真もわざわざツイッターに投稿したが、並んでいるのは5人ほど。
昨年秋の臨時国会で自民党の代表質問に立った稲田朋美現幹事長代行は「国際会議の場では、安倍総理と話そうとする各国首脳が列をつくる状況も見られ(る)」とおだててみせたが、今回列をつくった人々には、少なくとも日本人の大半が知る「各国首脳」の姿は見当たらないのだ。
安倍首相は“インスタ映え”を狙って「オレってスゴイでしょ」と猛烈アピールしたつもりだろうが、見ている側が恥ずかしくなるほど裏目に出てしまった。これでは“インスタ自爆”である。