再審無罪の小6女児死亡火災、大阪府が上告断念…吉村知事「本当に申し訳ない」

大阪市東住吉区で1995年に起きた小6女児死亡火災で、再審無罪となった女児の母親の青木恵子さん(59)が国と大阪府に損害賠償を求めた訴訟で、吉村洋文知事は22日、府警の取り調べの違法性を認めて府に約1200万円の賠償を命じた2審・大阪高裁判決を受け入れ、最高裁への上告を断念したと発表した。
青木さん側も府との訴訟は上告しない方針で、府の敗訴が確定する。吉村知事は「無罪であるにもかかわらず、長期間拘束され、本当に申し訳ない」と謝罪した。府警は「判決を厳粛に受け止め、適正捜査に努める」とコメントした。
高裁判決は、起訴した検察(国)の違法性は認めず、青木さん側は国との訴訟は21日に上告した。