大阪・羽曳野市の運送会社に現れた4人組の窃盗犯。その悪質な手口を防犯カメラがとらえていた。
2月14日未明、大阪・羽曳野市の運送会社に白い車が止まった。
車から出てきた人物は、ダウンを着用し、フードで顔を隠していた。
その人物は、窓から会社の中をのぞくと、車に戻った。
再びカメラの前に現れた人物は、大きなバールのようなものを持っていた。
ドアを強引にこじ開けようとしたが、開かない。
そこで車に戻り、別の道具を持ってきた。今度は簡単に扉を開け、会社に侵入した。
中に入ると、暗い事務所を懐中電灯で照らし、机や棚を荒らす。
しかし、金目のものが見つからなかったのか、何も取らずに帰っていった。
そして約7分後。
先ほどと同じ白い車が戻ってきた。
後部座席から降りてきたのは2人。
フードをかぶった人物は、破壊した扉から再び侵入していった。
もう一人は、周囲を警戒する見張り役だろうか。他にも車内に2人残っている。4人組の窃盗犯だったことが分かる。
この時、実行役が向かったのは裏口。一度、車にバールのようなものを取りに戻ると、扉を破壊して2階へ上がっていったとみられる。
実行役は2階で現金10万円が入った金庫などを見つけ、盗み出した。
そして全員が車に乗り込むと、慌てて現場から逃走。犯行時間は13分だった。
被害に遭った運送会社を訪れると、事務所荒らしの痕が残されていた。
被害に遭った会社の社長: こちらをバールでこじ開けられた。こっちの机も、カギがかかっているところだけは全部バールで開けられている。怖いです…もう本当に誰も出くわさなくてよかったなというところですね。
事件直後の事務所の様子をとらえた写真を見ると、鍵をかけていたデスクが壊され、中に入っていた書類などが散乱していることが確認できる。盗まれた現金10万円に加えて、破壊されたデスクなどを新たに買い換えるため、被害額は60万円ほどになるという。
被害者によると、事件があった当日、近隣の会社でも3件の窃盗被害が相次いでいたという。
警察は、犯人像についてこのように話していたという。
被害に遭った会社の社長: 全くの素人さんというんですかね、(警察は)加減をしないという例え方をしてたんですけれども。どんなことがあっても、アカンと思います。「出頭してください」ですね。
警察は被害届を受理し、窃盗事件などで捜査している。
(「イット!」2月21日放送より)