鈴鹿市の「出前授業」で消費期限切れ菓子を提供 9人が体調不良

三重県鈴鹿市は24日、市立一ノ宮小学校と市立玉垣幼稚園で実施した茶に関する授業で、児童と園児計38人に消費期限切れの菓子を提供していたと発表した。食べた小学校の児童23人のうち、9人が吐き気や腹痛の体調不良を訴えた。
市農林水産課によると、菓子はお茶サブレで、消費期限は20日までだった。24日に小学校の5年生の授業で、児童が気付いた。体調不良を訴えた1人は早退したが、命には別条はないという。21日には、市立玉垣幼稚園でも授業があり、園児が同じ菓子を食べたが、体調不良は確認されていない。授業は、地場産業に理解を深めてもらうための「出前授業」として市が行った。
担当者が、期限の確認を怠ったことが原因。市農林水産課は「今後は、担当を含めた複数人でこまめに賞味期限や消費期限を確認する。授業やイベントの際には期限を確認したかどうか課内全体で声掛けし、再発防止に努める」としている。【寺原多恵子】