防犯カメラが捉えたのは、未明の中古車販売店に突っ込む1台の車。車から降りてきた2人の人物が、一目散に逃走する姿が映し出されていました。 一体何があったのでしょうか?
「もう本当に全速力で。人間、本当にそんなに速く走れるんだと思うぐらい早く逃げてましたんで、とにかく怒りですね」
「めざまし8」の取材に怒りをあらわにするのは、愛知県にある中古車販売店の代表。 2月24日金曜日の午前0時過ぎ、店に設置された防犯カメラの映像には…、画面の奥から突然白い車が、店に止まっていた3台の車に突っ込んできた様子が映っていました。
別のカメラを見てみると、白い車が交差点を突然左折。
映像をよく見ると、白い車側の信号は赤です。
左折直後、直進してきた赤い車と接触。
接触の反動で、敷地内の車数台に激突します。
その直後、車から2人の人物が降り、赤信号の交差点へ。
二手に分かれて逃走するのかと思いきや、慌てて合流。一目散に走って逃げて行きました。
目撃者: 結構、やっぱりぶつかったような、バーンっていう音がして。見たら2人組がこっちの方に全力でダッシュで逃げて行くのを見たんです。 後で聞いて驚きました。助けを呼びに行ったのかと思ったら、実は逃げていたっていう。たぶんあの走り方は若いんじゃないかなと。
車に衝突してから2人が現場から走り去るまで、わずか30秒足らずの出来事。 その後、警察が現場に駆け付けますが、2人の姿はどこにもありません。
中古車店の池山代表は「最終的に逃げていくっていうのが、人としてどうなのっていう。一番許せないですね」と話します。
「車々丸」池山篤 代表: ぱっと見一番ひどいのは、うちの代車なんですけども、リアガラス割れていますし。車の中のフレームも押されちゃってるので、走行自体もできない状態です。
駐車してあった3台が被害に遭い、中には納車直前だった車も…。被害額は約200万円に上るといいます。
一体なぜ、車に乗っていた2人は車を暴走させ、その上逃げ去ったのでしょうか?
取材を進めると、「事故直前の白い車を目撃した」という証言が得られました。それは、現場から約90メートル離れた場所でのこと。
目撃者: 1台はここに止まった。もう1台はそこら辺に。(私が)懐中電灯をつけて、車の方を照らしたんです。車は逃げちゃいました。 夜中12時におること自体が怪しいなあと思ったんです。あんなとこ止まる理由はないもん。一瞬、この太陽光発電の器具かなんかを盗んでいく連中かなと思った。
懐中電灯で照らすと、逃げるようにしてその場を去ったという、不審な2台の車。その直後、1台の白い車が戻ってきて、再び男性の前を横切ったといいます。
目撃者: おかしいなと思って、その車のナンバープレートを確認せなあかんということで私が追いかけて。ライトをつけて。そしたら車が発進して信号を無視して左折したという。そこで車にぶつかっていった。
直前の不審な行動と、今回の事件に関連はあるのでしょうか。元埼玉県警捜査一課の佐々木成三氏は…
元埼玉県警捜査一課 佐々木成三 氏: 車を置いて走って逃げようとしたこと自体、何かしらの犯罪をした後だったりとか、今回この車がもしかすると窃盗の被害品である可能性があったりとか。
不審な車が起こした深夜の衝突事故。閑静な住宅街での出来事に、付近の住民は「うちはもう雨戸閉めました、きのうから。怖い…」と不安を口にしています。
(めざまし8 2月27日放送)