この数年多発している、旬の高級フルーツ泥棒。今回狙われたのは、イチゴ。
現場は、イチゴ王国の栃木。2月25日、壬生町で、収穫前のイチゴが大量に盗まれた。
盗まれたイチゴは、入り口に入ってすぐのエリアで、赤く熟したものだけが狙われた。
まだ熟していない緑色のイチゴが多く残ったハウス。
被害にあったイチゴ農家・大橋保俊さん: (朝来たら)大きいイチゴがひとつもない。小さいのだけしかない。精神的ショックだよね。自然災害はこれはもうしょうがないんですけど、人的災害はやめてほしいよね
犯行時間は、24日の作業を終えた午後5時ごろから、翌日午前8時ごろとみられている。
盗まれたイチゴは、「とちあいか」と呼ばれる品種。
被害にあったイチゴ農家・大橋保俊さん: とちあいかは大きくて甘い。酸味が少ないんですよ。腕時計と比べても、結構大きいでしょ
ビニールハウス内で育てていたのは、すべて「とちあいか」。イチゴの木は、1列40メートル並んでいて、計6列あった。
盗まれた範囲は、その1列分に及んでいたといい、被害は20kg、4万円相当になる。
盗まれた20kgのイチゴは、どれくらいの量になるのだろうか?
イット!取材班: こちらには出荷用のイチゴがあるんですけれども、この黄色い箱3段あわせて5kgほどありますが、(持ってみると)結構な重量になりますね
盗まれた量は、およそ4倍の12箱分になる。
犯人像について大橋さんは…
被害にあったイチゴ農家・大橋保俊さん: 我々(イチゴ農家)は、これをパチッと取りますから、切り口がきれいなんです。
被害にあったイチゴ農家・大橋保俊さん: 素人は、こういうふうに取っている。そうすると、切り口が違うんです。
被害にあったイチゴ農家・大橋保俊さん: へたの部分を見れば、素人が取ったか、プロが取ったか、だいたいこれでわかります。同業者じゃないかと。あまり同業者を悪く言いたくはないですけど…
高級化やネットで売れることから、狙われやすいブランドフルーツ。
警察は、イチゴが多く収穫される年末から5月ごろまでパトロールを増やし、警戒していたという。
そのすきを狙った犯行に、生産者は頭を悩ませている。
(イット! 2月27日放送より)