岸田首相「切実な思い、受け止める」=拉致家族会、人道支援容認を説明

岸田文雄首相は1日、北朝鮮による拉致被害者家族会の横田拓也代表(54)らと首相官邸で面会した。家族会側は、親世代の家族が存命中に全被害者の一括帰国が実現するなら対北朝鮮人道支援に「反対しない」とする運動方針を説明。首相は「ここまで切実な思いを訴えていることを重く受け止めなければいけない」と応じた。
横田代表は早期の日朝首脳会談実現を要請。首相は「全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現すべく、あらゆる選択肢を排除せず、果断に取り組む」と述べ、条件を付けずに金正恩朝鮮労働党総書記と会談する意向を改めて示した。
横田代表はこの後、記者団に「私たちの苦しい真剣な思いは真正面から受け止めてもらった。具体的な行動につなげてほしい」と語った。
[時事通信社]