大阪・枚方市がパソナを入札・指名停止 コロナコールセンター人員不足で

新型コロナウイルスワクチンのコールセンター業務を受託した人材派遣大手、パソナの再委託先が十分な人員を配置していなかった問題で、大阪府枚方市は1日、元請けのパソナの契約履行が粗雑だったとして同日から6カ月間、市発注業務への入札参加停止と指名停止を行うと発表した。
同市によると、パソナには令和3年3月から新型コロナ関連業務を委託。パソナが業務を再委託したエテル(大阪市中央区)のコールセンターでは人員不足が常態化しており、市に虚偽の報告をしていた。
同じ不正は同府吹田市と兵庫県西宮市でも発覚し、パソナは3市から計約10億8千万円の返還を求められている。
枚方市は4月以降の業務委託先の変更を検討しているが、「予約や接種を円滑に維持するため、現在の契約期間を延長してパソナへの委託を継続する可能性もある」としている。