和歌山県廃棄物指導室は28日、橋本市内に設置した監視カメラで不法投棄をしに来た人物の映像をとらえ、県警による書類送検に至ったと発表した。
県によると、カメラは県が不法投棄を取り締まるため導入しているIoT対応の最新型で、インターネットでどこからでも録画データを確認できる。「公園に家庭ゴミが頻繁に投棄されている」という相談を受けた橋本署の要請で昨年10~12月、同市や橋本保健所と連携して園内に計3台を設置したところ、今年1月中旬、車で乗り付け、家庭ゴミを投棄する人物の映像が確認された。
県から連絡を受けた同署が、映り込んだ車のナンバープレートなどから同市居住の40歳代の男を割り出し、2月17日に橋本区検に廃棄物処理法違反(不法投棄)容疑で書類送検した。
県は不法投棄の取り締まりのため2012年以降、県内に100台以上の監視カメラを設置しており、これまでに計21件の容疑者を特定。悪質なケースは警察に通報している。最新型のカメラが半数を占め、夜間の暗闇の中でも車のナンバーがはっきり判別できるという。
県は「不法投棄が少しでも減るよう今後も目を光らせたい」としている。