東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)のテロ対策に不備が相次いだ問題で、原子力規制委員会の山中伸介委員長は8日の定例記者会見で「まだ課題が多く残っている」との認識を示した。5月には検査報告書がまとまるが、「1、2カ月で課題解決は難しいと思う」と述べ、事実上の運転禁止を命じた是正措置命令の即時解除は「かなり難しいだろう」との見方を示した。
同原発では2018年1月以降に不正侵入を把握できない状態が生じ、規制委は21年4月、原発内での核燃料の移動を禁じる是正措置命令を出した。原子炉内への核燃料搬入もできないため、事実上運転が禁じられた状態になっている。
8日の定例会合では、事務局の原子力規制庁が追加検査の状況を報告。侵入者を検知する装置の取り付け器具の腐食や、問題を自主的に改善する取り組みで不十分な点があると示された。
[時事通信社]