東京都八王子市の東京都立大キャンパスで、同大教授の宮台真司さん(64)が切りつけられた事件で、警視庁は9日、昨年12月に死亡した相模原市南区、無職倉光実容疑者(当時41歳)を容疑者死亡のまま殺人未遂容疑で東京地検立川支部に書類送検した。
発表によると、倉光容疑者は昨年11月29日午後4時20分頃、同大キャンパス内の歩道で、宮台さんの頭や背中など10か所以上を切りつけて殺害しようとした疑い。宮台さんは全治6週間の重傷を負った。
現場付近の防犯カメラに映った容疑者の男がゴミ箱に捨てたペットボトルから、倉光容疑者のDNA型が検出されたほか、防犯カメラに映った男の画像が倉光容疑者と矛盾しないとの鑑定結果が得られたという。
倉光容疑者は事件後の昨年12月17日、自宅近くの別宅で自殺しているのが見つかった。「家族や知り合いに迷惑をかけた」との遺書が残されていたが、事件には触れられていなかった。
一方、自宅の物置からは、倉光容疑者が使っていたメモ帳3冊が押収された。家族が2008年頃にゴミ箱から回収して保管していたもので、「大学教師なら人に偉そうに説教することを目的にしたらいけない」「学者一番上に来てはいけない人種」「戦後の知性主義が日本を破壊した」などと書かれていたという。宮台さんに関する記載はなかったという。