致死量超えるタリウム検出=女子大学生の吐しゃ物など―大阪府警

京都市で女子大学生が毒性の強いタリウム摂取により殺害された事件で、大学生が吐いたものなどから致死量を超えるタリウムが検出されていたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。殺人容疑で逮捕された不動産賃貸業の宮本一希容疑者(37)は黙秘を続けており、大阪府警は大学生がタリウムを摂取した詳しい経緯を調べている。
宮本容疑者は昨年10月12日、京都市北区のマンション一室で、この部屋に住む立命館大3年の浜野日菜子さん=当時(21)=に何らかの方法でタリウムを摂取させ、殺害した疑いが持たれている。浜野さんは同月15日、タリウム中毒による急性呼吸窮迫症候群で死亡した。
捜査関係者によると、体調に異変が生じた浜野さんは、両親に大阪府内の病院へ運ばれる際、車内で嘔吐(おうと)。服に付着した吐しゃ物や、入院中の尿からタリウムが検出され、致死量を上回っていたという。
府警によると、宮本容疑者は逮捕前の任意の事情聴取に対し、浜野さん宅で飲酒していたが、同月12日未明に浜野さんのせきが止まらなくなったと説明。同日朝に連絡を受けた浜野さんの両親が病院に連れて行ったと話していた。
捜査関係者によると、宮本容疑者は浜野さんを両親に預ける際、「仕事がある」という趣旨の説明をしていたが、実際はゴルフ練習場に出掛けたという。府警は事件前後の宮本容疑者の動向についても調べている。
[時事通信社]