3月9日午前1時10分ごろ。横浜市にある飲食店の防犯カメラに、“大胆すぎる”犯行の瞬間が映っていました。
「開いてる。もう終わってる?待って待って、飲みたかったんだけど」そう言いながら、営業が終了した飲食店の真っ暗な店内に入ってきた2人組。
“すみません”と連呼しながら、店内の様子をうかがいます。
防犯カメラをのぞき込み、確認するようなしぐさも。
しばらくすると、諦めたのか、店を後にしました。 一見、ただ飲みたかっただけの客に見えましたが、ここから事態は一変します。
もう一度店に戻ってきた2人は、カメラを指さすと「誰も見ねえよ」とつぶやきました。 そしてレジの前へ行き、見つけた鍵でレジを開け、中にあったお札を手に取ったのです。
「全部抜くのはやばくね?」と言いながらも、お金以外に、1本800円で提供している焼酎を盗み、去って行きました。
さらに、その25分後…
「すみません、誰かいますか?」
再び2人組が現れ、今度は一直線にレジに向かい、またお札を取り出します。 2人は「いくらある?」「6」「マジ?こんな少ないわけない」などと言葉を交わし合い、小銭までポケットへ。レジの現金だけでは物足りなかったのか、店内を物色し始めました。
そのうち1人が「驚きの言葉」を発しました。
「ちょっと(名前)の充電、スマホ貸してよ。俺 、充電したい」
窃盗の最中に、スマートフォンを充電したいと言い出したのです。2人組は、現金とボックスティッシュを抱えて店を後にします。
これで逃げたのかと思いきや…、さらに20分後の、午前2時15分頃。
もう一度、2人組が店に現れました。 3回目の侵入。今度は「すみません」の声かけもなく、ドアも開けたまま、足早に店の奥へ。
盗んだ酒を飲み終え、また欲しくなったのでしょうか。両手に酒を持って、わずか1分で店を後にしました。
被害にあった店の店長は、被害状況をこう話します。
横浜大衆酒場「いちばん」店長: 2万4800円とチャミスル(焼酎)が4本以上は絶対持っていかれましたね。 「すみません」って言いながら毎回入ってくるんですけど、たまたま入ってきちゃって、盗めそうだなと思ったのか、それとも元から盗むつもりで入ったのか。
いつもは施錠しているという店の入口。しかし、この日は店長が出張で、やむなく鍵を開けたままにしていました。 防犯カメラの映像を見た店のアルバイト従業員は、この2人組に“見覚え”があるといいます。
横浜大衆酒場「いちばん」アルバイト: 全然確実ではないんですけど、少し前に仲良くなって、3回ぐらい来店してくれた方に、似てるなあって。
横浜大衆酒場「いちばん」店長: やった2人組に関しては、こんなんで人生棒に振るのもね、もったいないと思うので。 まだまだやり直せると思うんでね。ちょっとお金は返してもらいたいですけど、しっかり反省してほしいですね。
(めざまし8 3月13日放送)