印西貯水槽男性遺体事件 殺害指示容疑の暴力団幹部の男に懲役22年の判決

2020年、千葉県印西市の防火貯水槽で男性の遺体が見つかった殺人事件の裁判で、千葉地裁は3月10日、殺害を指示したとされる暴力団幹部の男に懲役22年の判決を言い渡しました。
この事件は2020年の10月、印西市にある防火貯水槽の中から成田市の宮内孝介さん(当時46)の遺体が左足首を切断された状態で見つかったものです。
暴力団幹部の森義明被告(65)は宮内さんの殺害を指示したとして殺人と死体損壊、死体遺棄などの罪に問われています。
これまでの裁判で検察側が懲役30年を求刑したのに対し、弁護側は無罪を主張していました。
裁判は、森被告から実行役への指示があったかどうかが争点で、10日の判決公判で千葉地裁の福家康史裁判長は、「被告人の指示がなかったとすると一連の事実の説明が困難」などと指摘し、懲役22年の判決を言い渡しました。
なお、森被告の弁護士は判決を不服として控訴する方針です。