警備担当を格上げ 安倍元首相銃撃事件受け、奈良県警

奈良県警は14日、奈良市内で街頭演説中だった安倍晋三元首相が銃撃された事件を受け、28日付で「警衛・警護室」を設置すると発表した。警備課内の警衛・警護係を格上げして人員を倍増し、要人警護体制を強化する。
県警によると、警衛・警護室は警備現場の指揮能力を向上させるため実践的な訓練を行うほか、警察庁との警護計画のやりとりも担当する。
安倍元首相は昨年7月8日、奈良市の近鉄大和西大寺駅前の路上で参院選の応援演説中に銃撃され、死亡した。
警察庁は事件後、警護に関する検証・見直しチームを設置。当時の県警の警護計画や現場の対応に不備があったと指摘し、警護計画を警察庁が事前にチェックするなど対応を見直した。