外国人を装い、恋愛感情を利用する国際ロマンス詐欺事件で、大阪府警国際捜査課は14日、詐欺と組織犯罪処罰法違反の疑いでガーナ国籍、住所不定、職業不詳のナナ・コフィ・ボアテイン容疑者(33)を公開手配した。ガーナを拠点に活動する国際的な詐欺グループのリーダーで、米国に潜伏しているとみられる。
府警によるとこのグループは、架空の外国人を名乗り、交流サイト(SNS)などを通じて被害者と接触。全国の約70人から総額約4億9千万円を詐取したという。府警はこれまでに、グループの日本人メンバーの取りまとめ役とされる森川光被告(59)=詐欺罪などで公判中=ら17人を逮捕している。
同課によると、ボアテイン容疑者は共謀し、平成30年9月~令和元年12月、米国人の軍人や医師などを名乗り、大阪府内の40代女性ら4人から約2600万円をだまし取った疑いがある。
情報提供は府警曽根崎署国際捜査課捜査本部(06・6315・1234)。