春の訪れを告げる絶滅危惧種「ギフチョウ」の羽化が始まっています。京都府福知山市で飼育を続ける82歳の男性を取材しました。 早春に姿を見せ「春の女神」の愛称で知られるギフチョウ。名前の通り、1883年に岐阜県で発見されたアゲハチョウ科の仲間で、環境省の絶滅危惧種に指定されています。京都府では1984年に天然記念物に指定。福知山市の大地洋次郎さん(82)は、約34年前に飼育をはじめ、毎年、羽化したギフチョウを山へ帰してきました。 (大地洋次郎さん) 「こうしていたらかわいいもんですわ。朝寒かったですが、たくさんかえって、30ほど羽化しましたので、いま50羽ほどおるんじゃないですか。近所の方から早咲きの桜もいただいてね、蝶々も喜んでおります」 大地さんは約250匹のサナギを飼育していて、羽化したギフチョウは、4月上旬に里山へかえすそうです。