旭川の公園でいじめを受けた女子中学生が凍死した状態で見つかってから23日で2年。いじめの問題を社会全体で解決する取り組みが始まろうとしています。
廣瀬爽彩(ひろせ・さあや)さん、当時14歳。2021年の3月23日、旭川市の公園で雪の下から凍死した状態で見つかりました。
中原達也記者 「廣瀬爽彩さんの遺体が見つかってから2年。公園の献花台にはいまも多くの花が手向けられています」
爽彩さんの問題を巡っては、第三者委員会が上級生らによる6項目のいじめがあったことを認定し、その死は自殺であったと判断しました。しかし、いじめと自殺の因果関係については認めず、現在は北海道外の専門家などによる、市長直属の調査委員会が改めて調査にあたっています。
一方、旭川市は爽彩さんの問題を教訓に、4月から弁護士や心理士、スクールソーシャルワーカーといった専門家を配置する「いじめ防止対策推進部」を新たに設け、問題解決に向けた対応を関係機関との調整にあたります。
かむいサンビレッジスクール 「地球を守る優しい気持ちがあったらいじめないんじゃないかな」
旭川市内にある「かむいサンビレッジスクール」です。いじめや教師との不和などが原因で学校に通えなくなった中学生や高校生が通っています。このフリースクールにも旭川市からいじめ問題の解決に向けた依頼がありました。
かむいサンビレッジスクール 星野としひろ代表 「不登校とかいじめの相談を受けた時に連携して情報をください。あるいは解決に向けて協力くださいということなんですかね。これは画期的な取り組みなんじゃないですかね、私たちのような民間のところに協力要請をしてくるというのは」
高校2年生の赤代悠樹(しゃくしろ・ゆうき)さん。小学校5年の時に教師から心無い発言をされ、不登校になったと言います。爽彩さんの死に複雑な気持ちを持っていました。
赤代悠樹さん 「ひとりの若い少女が亡くなったじゃないですか。自分と同い年なんですよ。そういう若い女の子で同い年の子が死んで、逝去されてからいろんな人に広まったわけですよ。だから残酷だし、死してやっと広まったわけなんですよ。国全体がいじめを死んでじゃないと広めないとか、そういうところが露見していた感じがして、それを見たときは気持ち悪かったです」
かむいサンビレッジスクール 星野としひろ代表 「たくさんいろいろと特徴のあるスクールがあって、学校で問題があったそう場合は、エスケープして学ぶことができるようなそういう体制が整えばいいんじゃないかな」
赤代(しゃくしろ)さんはいま臨床心理士になることを夢見てフリースクールに併設された通信制の高校で勉強しています。
赤代悠樹さん 「自分も苦しんでいた側の人間なので、似ている思いをしているので苦しみはわかるんですね。その苦しみを少しでも楽にしてあげたいと思って」
悲劇を繰り返さないために学校だけでなく社会全体でいじめの問題解決する、そんな取り組みが必要とされています。
3月24日(金)「今日ドキッ!」午後6時台