交流サイト(SNS)上で強盗や特殊詐欺といった実行役を募る「闇バイト」が問題となる中、警視庁は24日、特殊詐欺で摘発した実行役らの分析を初めて明らかにした。令和4年1月から5年1月に取り調べた受け子ら620人のうち、ツイッターを利用して闇バイトにアクセスしたのは290人(46・8%)に上った。4年に摘発した793人のうち10~20代の若者が全体の6割以上を占め、警視庁は若者らへの啓発活動を強化する方針。
警視庁生活安全総務課によると、4年に摘発された793人のうち91・3%は男。年齢別では20代が最多で44・6%に上り、次いで10代と30代が18・9%だった。50代以上も7・6%いたという。警視庁は「『高額報酬』など甘い言葉に釣られている」とみている。
また、職業別では無職が61・3%を占めたが、学生も8・4%を確認。学生の内訳は、高校生が56・7%▽大学生20・9%▽中学生11・9%▽専修学校生10・4%-となった。10代の犯行理由の最多は、遊興費で58・7%、次いで生活困窮の10・7%だったという。
一方、警視庁は4年1月から5年1月までに調べた受け子や出し子の計620人の調書なども分析。犯行動機は「金に困った」「金もうけ」が474人と76・5%を占め、ツイッターの闇バイトへのアクセスも半数近く確認された。
警視庁は、こうした分析を踏まえ、闇バイトへの応募を減らす「#BAN(バン)闇バイト」を展開する。警視庁の公式ユーチューブなどで注意喚起する動画を公開するほか、求人情報を提供する団体への情報提供などを求めていくという。また若者らへの啓発活動や闇バイト募集の取り締まりを強化するとしている。