名古屋市中区のマンションから転落死したとみられる双子の男の子について、警察は事故の可能性が高いとみて調べています。子どもが転落する痛ましい事故は全国で相次いでいます。事故を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?
親が見ていない数分の間にリビングの窓から転落か
3月24日午後4時ごろ、中区新栄のコインパーキングで男の子2人が倒れているのが見つかりました。 警察によりますと、2人は隣のマンションに住む間部登也ちゃん(2)と雄也ちゃん(2)で、搬送先の病院で死亡が確認されました。 雨が降り続いた週末。現場にはお菓子や花が供えられていました。 3月25日、両親が立ち会い、警察の現場検証が行われました。 「窓の大きさを測ったり転落防止のために取り付けられている金属製の棒を調べたりしています」(記者) 2人は親が見ていない数分の間にリビングの窓から転落したとみられます。
窓際には同じぐらいの高さの棚が
捜査関係者によりますと、窓は床から80センチほどの高さにあり、窓際には、同じぐらいの高さの棚が置かれていました。 窓の付近は、転落事故を防ぐための様々な対策が取られていたということです。 棚の引き出しは、子どもがよじ登るのを防ぐために、開かないようになっており、棚の上の窓には、窓が開かないようにするストッパーが付いていました 。 ただ、棚が置かれていない方の窓にはストッパーが付いていなかったということです。
ストッパーのない側の窓まで移動した可能性も
捜査関係者は、2人が何らかの方法で棚から窓枠によじ登り、転落防止用の棒を伝って、ストッパーのない側の窓まで移動した可能性もあるとみています。 母親は「鍵をかけた覚えがある」「2人は自ら窓の鍵を開けることができた」と話しているということです。 警察は2人が誤って転落した可能性が高いとみて調べを進めています。
「よじ登れる身体能力はあってもおかしくない」
子どもの事故防止に取り組むNPO「Safe Kids japan」の大野理事は、今回の事案について 「きちんと鍵をかけてて足掛かりにならないように棚が横に階段みたいにならないように対策はされてたと思うんですけど、それがなくても上に手がかけられなくても、そこによじ登れる身体能力はあってもおかしくないかなとは思います。2歳にもなればかなり身体能力が高くなる子もいる」(Safe Kids japan 大野美喜子理事)
「子どもがカギの開け方を覚えていたかもしれない」
また、捜査関係者によりますと、窓には当時、カギがかかっており窓を開けられないようにするストッパーもついていたといいます。 「普通に親がどうやって鍵を開けてるかっていうのはよく子供は見てると思うので、もちろんリスクは理解できていないので、鍵を開けて窓を開けるっていうのは知ってた可能性はある」(Safe Kids japan 大野美喜子理事)
家のどこが危険かということを知って対策するのが大事
子どもがベランダや窓から転落する事故は相次いでいます。事故を防ぐためにはどうすればいいのでしょうか? 「今回の事故だけではなく普段保護者の方が24時間子どもをずっと見ていることはできないので、目を離しても子供が重傷な事故にあわない対策をしておくのが重要。きちんと家のどこが危険かということを知って対策をしておくのは非常に大事なことかと思う」(Safe Kids japan 大野美喜子理事)
「社会として新しいシステムを作っていく必要がある」
大野さんは事故防止のためには、保護者だけに対策を求めるのではなく、社会全体で考えていく必要があるといいます。 「もう少し社会としてベランダ窓からの転落に関しては動いていかないといけないと思っていて、例えば子供の転落予防がされている住宅に対してはきちんと行政が住宅のオーナーに補助金を出すとか、2階以上に住んでいて小さな子供がいる家庭には行政が補助錠を配るとか、補助錠の設置は義務化するとか、もう少し社会として新しいシステムを作っていく必要はあると思います」(Safe Kids japan 大野美喜子理事)
転落を防ぐための対処
転落を防ぐ方法として、4つの方法などがあげられます。 1.足場になるようなものを置かない 2.補助錠やストッパーをつける 3.窓を開けた部屋やベランダで遊ばせない 4.劣化がないか定期的に点検
相次ぐ子どもの転落事故
相次ぐ子どもの転落事故の搬送数は、毎年220人以上。昨年は、287人の転落事故がありました。 (3月27日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)