広島サミット「パフォーマンスにしないで」 中高生ら署名2万筆

5月に広島で開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、高校生や中学生らの有志が27日、各国首脳に被爆者の話を聞き、被爆の実態を伝える広島平和記念資料館を「真剣に見学」するよう求める署名2万1319筆を外務省に提出した。「広島での開催を単なるパフォーマンスにしてほしくない。核廃絶に向けた具体的な道筋を話し合う場にしてほしい」という願いを込めている。
署名を提出したのは、4月に広島大へ進学する岡島由奈さん(18)=広島市=と、高校生になる大林美晴さん(15)=川崎市。外務省の担当者に「単に記念写真を撮るだけのような場にするのでなく、被爆者の思いを受け止め、人と核兵器が共存する世界の恐ろしさを実感してほしい」と述べ、分厚い署名の束を手渡した。
2人が危惧するのは、G7サミットが前回日本で開かれた2016年のようになることだ。広島ではG7外相会合があったが、各国外相らが被爆者と会って証言を聞く機会はなかった。翌月に来日したオバマ米大統領(当時)も広島を訪れたが、平和記念資料館の滞在はわずか10分ほどだった。2人は「広島や被爆者の方々に失礼な対応だったと思う。広島に来る首脳たちは、その選択次第であの資料館で展示されている以上の惨劇を招きかねない立場にある。被爆の実相を真剣に目で見て耳で聞いてほしい」と話した。
署名は、オンライン署名サイト「Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)」で3月1日から募り、サミット開催直前まで続けるという。【春増翔太】