運輸安全委員会の事故調査官 転覆の船など調査開始 京都「保津川下り」の船転覆事故

京都の観光名物「保津川下り」で船が転覆し、船頭を務めていた51歳の男性が死亡、別の船頭の男性が行方不明となっている事故で、国の運輸安全委員会の調査官らが転覆した船などの調査を始めました。 28日、「保津川下り」の船が転覆し、乗客25人と船頭4人の計29人全員が一時、川に投げ出されました。 乗客は全員が救出されましたが、うち7人が軽いケガをしたということです。一方、この事故で、亀岡市に住む船頭の田中三郎さん(51)が死亡し、別の船頭の男性(40)の行方が現在もわかっておらず、警察と消防は29日午前7時過ぎより約75人態勢で捜索にあたっています。 警察によりますと、運営法人の代表は事情聴取に対し「一番後ろに乗っていた船頭がかじの操作を誤って転落し、残る3人で船を支えようとしたものの岩にぶつかり座礁した」と説明しているということです。 国の運輸安全委員会は、事故原因の調査のため調査官2人を派遣し29日午後に転覆した船などの調査を始めました。