沖縄県警那覇署は3月13日、コンビニに訪れた男性客が特殊詐欺に遭うのを防いだファミリーマート西消防署通り店の店員で、ネパール人のタミ・シタさん(31)に感謝状を贈った。タミさんは「詐欺はどこの国でも起こる。店員はお客さんの異変に気付くことが大事」と思いを述べた。
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今年1月、「電子カード12万円分を買いたい」と男性客(79)が来店。接客したタミさんは「そんなに高額な電子カードを購入する人は珍しい」と違和感を覚え、話を聞くと、男性客のパソコンにトロイの木馬に感染したとの表示が出た。画面の電話番号にかけると、相手から修理のために電子カードが必要と言われたという。詐欺だと感じたタミさんは男性客に購入を思いとどまらせ警察に相談したところ、県内で被害続出のいわゆる「サポート詐欺」と発覚した。
「詐欺だと気付いてくれて本当にありがとうの気持ちでいっぱい」。贈呈式後、偶然来店した男性客はタミさんに感謝の言葉を伝えた。タミさんは「お客さんが高額な電子カードを購入する時は、私たち店員は異変に気付いて事情を聴く姿勢が大事」と心強い言葉で返答した。(社会部・比嘉海人)