大阪ダブル選は候補者キャラ「知らんけど選挙」?…未来まで「知らんけど」にならぬよう投票へ

大阪府知事・大阪市長の「大阪ダブル選」は、地域政党・大阪維新の会と、非維新勢力の結集を掲げる政治団体「アップデートおおさか」の候補者を軸とした争いとなっている。9日の投開票まであと4日。大阪に関心を寄せる識者は、2011年以降、4度目のダブル選をどうみているのか。
トレンド評論家の牛窪恵さん(55)は、知事選の現職を除き、候補者全員が新人となったことから、「キャラクターは『知らんけど』から始まる選挙」と話す。
ただし、必ずしも有権者にマイナス要素ではなく、本来選挙で大切な政策を見極める好機になるという。
多くの候補者が掲げる子育て施策の充実を例に挙げ、「無償化など多額の予算が必要なものも少なくない。財源の確保まで踏み込んでいるか気にかけたほうがいい」と助言。その上で、「大阪の未来まで『知らんけど』とならないよう、投票に行って意思表示してほしい」と述べた。
「どの候補も明確な旗印を打ち出せていない」。中央大名誉教授の佐々木信夫さん(75)はこう指摘する。
過去のダブル選では、維新の看板政策「大阪都構想」の是非が争点になった。
しかし、過去2回の住民投票で制度案が否決されたことを受け、維新が初めて公約に盛り込まなかった影響とみる。
佐々木さんが代わりに重要なテーマとして挙げるのは「老いる大阪」だ。
高齢化が進む中、介護や福祉のあり方のほか、老朽化した道路や橋、学校などの維持管理について、「待ったなしの問題。各候補の主張をよく聞いて投票の判断基準にしてほしい」と求める。
今回のダブル選は、これまでと同様、「維新VS非維新」の構図となった。
このため、雑誌「ミーツ・リージョナル」の元編集長の江弘毅さん(64)は「勝ち負けだけにこだわる、誰のためにもならない選挙になるのでは」と危惧する。
地方政治の役割は「みんなが機嫌良く暮らしていけるようにすること」と考える。候補者は教育や福祉といった生活に根ざした政策を丁寧に説明すべきだといい、「弱者ベースの『優しい大阪』をつくってもらいたい」と期待を寄せた。