「動物が好きなだけじゃだめ」 ムツゴロウさんが業界志望者に厳しかった理由

テレビ番組「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」などで知られた動物研究家で作家の畑正憲さんが死去した。「テレビでおなじみのユニークなムツゴロウさんと違い、動物業界を志す学生にはとことん厳しかった」。ペットの看護師など動物に関わる人材を育成する「大阪ECO動物海洋専門学校」(大阪市西区)の副校長で、畑さんと面識のあった粟津邦彦さん(65)はそう明かす。
畑さんは平成18年から、同校を含む専門学校を全国展開する滋慶学園COMグループの名誉教育顧問を務めていた。「動物が好きなだけじゃだめ。好きなのは当たり前。その上で学問として探求し、技術を学び続けないといけない」。同校の特別講義では学生に何度もこんな言葉を投げかけた。論文を読み込むため、英語を学ぶ重要性を説いた。
世界を股にかけ、さまざまな動物と触れ合ってきただけに「動物の少ないこの狭い島国だけではなく、世界に目を向け知識や技術を学んでほしい」と、見識を広めることの大切を訴えていたという。
突然の訃報に触れ、粟津さんは「動物に対する愛情の深さを超越した人物だった」と惜しんだ。(木下未希)