マッチングアプリで誘いぼったくりか 容疑でバー店員ら16人逮捕

マッチングアプリで知り合った男性をぼったくりバーに連れ込んだとして、警視庁保安課は6日、東京都新宿区の飲食店従業員、木下幸也容疑者(28)ら19~34歳の男女16人を都ぼったくり条例違反の疑いで逮捕したと発表した。アプリを使って男性への接触を繰り返し、身分を隠した女性が店に誘い出して、ぼったくりを繰り返していたとみられる。同課は認否を明らかにしていない。
木下容疑者の逮捕容疑は2022年9月15日、他の従業員3人と共謀し、新宿区歌舞伎町1の飲食店で男性客に飲食代約10万円を請求。支払えないという男性客に「コンビニで下ろしてきて払え」などと大声で迫り、現金2万円を不当に支払わせたなどとしている。
同課によると、木下容疑者らは女性のふりをしてマッチングアプリで複数の男性に接触。待ち合わせ場所に現れた男性に、女性従業員が「知っている店がある」などと誘い出し、店に連れ込んでいた。入店時に「飲み放題コース5000円」と説明しながら、同伴客を装った女性がコース外の1杯3000円の酒を大量に注文するなどして料金を不当につり上げていたという。
男性客が支払いを拒むと、現金自動受払機(ATM)に連れて行って現金を引き出させたり、クレジットカードで貴金属を購入させて商品を奪ったりして、支払いを強要していた。
歌舞伎町を管轄する新宿署管内では、マッチングアプリを悪用したぼったくりの相談が急増。22年の相談件数は前年比約5倍増の約110件(被害額計約4500万円)だったが、今年は2月末時点ですでに約100件(同約5700万円)に上っている。【高井瞳】