親が養育できない子を匿名で預ける慈恵病院(熊本市)の「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を巡り、熊本市は6日、預けられた子の養親が子に実親でないことなどを伝える「真実告知」について初めての調査結果を公表した。養親らの67%が告知していたものの、ゆりかごに預けられたことを伝えていたのは18%だった。
ゆりかごは同病院が2007年5月に設置し、昨年3月末までに161人が預けられている。
調査は市児童相談所が昨年7~8月、預けられた子を育てる特別養子縁組の養親や里親、施設職員らを対象に郵送で行った。
調査結果によると、ゆりかごの真実告知をした時期は就学前が67%、就学後が33%だった。ゆりかごに関する告知をしていない養親らのうち、27%が「検討している」、42%が「考えたい」、19%が「検討していない」とした。
慈恵病院の蓮田健理事長は「(ゆりかごに預けられたことを伝えた割合が)18%と低かったのが意外で、それだけ苦悩されているのだろう」と述べた。