明るい家族に何が 知人「信じられない」 青森の5人死亡火災

青森県六戸町で13日、5人が死亡した火災で、十文字利美さん(68)ら4世代が暮らしていた住宅は屋根や壁が焼け崩れた。明るく笑顔が絶えなかったという一家に何があったのか。「信じられない」。一家と交流のあった知人らは、放火の可能性が浮上していることに、言葉を失った。
火の手が上がったのは13日未明だった。火の回りが早く、近くに住む男性(74)が気付いたときには2階の天井まで炎に包まれていたという。「ものすごい熱だった」と振り返る。
近隣住民によると、行方が分からない十文字さんの妻は、同じく行方が分からない高齢の母を助けるために、燃えている自宅に戻ったとする情報もあるという。
母は寝たきり状態だったとみられ、妻は母ら家族の面倒のほか、町内会の活動にも熱心だったと知人らは口をそろえる。役員も長く務め、70代女性は「いつも明るく笑顔」と語る。
その妻がかわいがっていた小学生の孫も行方が分かっていない。近くに住む男性(71)は兄妹で遊ぶ姿をよく目にしていたといい「元気のいい子」と話し安否を気遣った。
一方、連絡が取れていない次女は、数年前まで自宅近くの介護施設で働いていたという。父が施設を利用し、次女の世話を受けたという男性は「はきはきしていて、(父の)気持ちもくんでくれた」と語り、心配した様子を見せた。(内田優作)