岸田文雄首相の選挙応援演説会場で爆発物が投げ込まれた事件で、現場で首相に地元地域の実情を説明していた和歌山市の尾花正啓(まさひろ)市長は17日、市役所で臨時会見を開き、「(首相のそばに落ちた爆発物から)煙が見えた」と証言した。
当日は市内の雑賀崎(さいかざき)漁港が演説会場だった。海沿いの斜面に家が密集する雑賀崎地区の景観はイタリアの世界遺産になぞらえ「日本のアマルフィ」とも呼ばれる。尾花市長はこうしたことを首相に説明するため会場におり、その最中に事件が起きた。
発生時の状況について、尾花市長は「投げ入れられた爆発物は視界に入らなった」「目に飛び込んできたのは(爆発物の)煙だった。硝煙の臭い、火薬の臭いがした」と説明。「煙が見えたときは、火炎瓶か何かが飛んできたのかという感じだった」とも述べた。
次の瞬間、周囲で警戒していた警察官らが自身と首相を押す形で現場から退避させた。避難後、大きな爆発音が聞こえたといい、尾花市長は「爆発の威力をみれば、これはすごいことだったと感じた」と振り返った。