新人の大泉潤氏、函館市長選で当選確実…4選目指した“先輩”との一騎打ち制す「函館をあきらめない、党派超えた支援で勝利」

23日投開票の函館市長選は、無所属の新人、大泉潤氏57歳の当選が確実となりました。タレントの大泉洋さんは、実弟です。
函館市長選は、大泉氏と、4期目を目指す無所属の現職・工藤寿樹氏73歳の一騎打ちとなりました。
大泉氏は江別市出身ですが、早稲田大学法学部を卒業後の1995年、子どもの頃の旅行などで心を奪われたという函館市の職員に。
大学、学部も同じ先輩の工藤氏が2011年、市長に初当選すると、秘書課長に抜擢され、函館市の重要ポストである観光部長、保健福祉部長を歴任してきました。
そして、去年7月、工藤氏からの“禅譲”を待つことなく、市長選への出馬に向けて、函館市を退職。
選挙戦では、立憲民主党の支持を受け、3期12年に及んだ工藤市政からの転換を訴え、ふるさと納税の額を100億円に増やすとした他、北海道新幹線の函館市への乗り入れに向けた調査なども訴えました。
HBCの出口調査(回答1168人)では、大泉氏が工藤氏を大きく引き離していて、これまでの取材で得た情報なども合わせ、開票前の段階で、初めての当選確実となりました。
タレントの大泉洋さんは、大泉氏の実弟です。
午後8時20分ごろ、事務所に姿を見せた大泉氏は「函館をあきらめない、たくさんの皆さんが党派を超えて私を支援してくれた結果、勝利があると思う」と選挙戦を振り返りました。
そして「誰一人、置き去りにしない、すべての人の権利が守られて、すべての人が温かく、そして私が寄り添う行政ができるように全力を尽くしていきたいと思います」と、新たな函館市のリーダーとしての意気込みを語りました。
一方、敗れた工藤氏は、支援者を前に「厳しい選挙はわかっていたが、多くの皆さんが支援してくれて、重ねて感謝。少しでも函館というマチを前進させたのかと思う。そろそろ休んでもいいのかなという有権者の思いかなと思う」と語りました。
午後10時に発表された投票率は、前回を8.83%上回る58.15%で、函館市民の関心の高さを伺わせています。