日本政府は24日、戦闘が続くアフリカ北東部スーダンから邦人を退避させる自衛隊の輸送任務を開始し、周辺国ジブチに待機させていた航空自衛隊の輸送機をスーダンに派遣した。最初の輸送では、スーダン国内の退避地点で、在留邦人約60人のうち、約40人を収容し、国外の安全な地域まで運ぶ計画だ。邦人のうち2人は、フランス軍輸送機でジブチに退避した。
複数の日本政府関係者が明らかにした。在留邦人約40人は国外退避に向けてスーダンの首都ハルツームを陸路で出発した。2ルートに分かれて、紅海沿岸に位置するスーダンの都市ポートスーダンに向かったとみられる。ポートスーダンはハルツームの北東約670キロ・メートルに位置している。
ハルツームには依然として一定数の邦人が残っているとみられる。日本政府は希望する全員の救出を急ぐ方針で、関係国との連絡・調整のために、武井俊輔外務副大臣をジブチに派遣した。松野官房長官は24日の記者会見で、邦人の安否について、「生命身体に影響が及んでいるとの情報には接していない」と説明した。
日本政府は、スーダンからの邦人輸送に備え、自衛隊の拠点があるジブチに、空自の輸送機「C2」、「C130」と空中給油・輸送機「KC767」の計3機を派遣している。24日には、さらに日本から輸送機2機をジブチに向かわせた。自衛隊機による在外邦人輸送は、2021年にイスラム主義勢力タリバンが全土を掌握したアフガニスタンからの作戦以来となる。
退避活動を巡っては、仏政府が24日、388人を仏軍輸送機でスーダンからジブチに退避させたと発表した。仏外務省によると、日本人2人が含まれているという。
林外相は24日夜、スーダンに影響力を持つサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)の各外相と相次いで電話会談を行い、スーダンの在留邦人の安全確保に向けた協力を要請した。両国外相は全面的に協力する意向を示した。