女性首長・議員が次々と誕生「社会の雰囲気が変化」…23区長は計6人、宝塚市議会は過半数に

女性の躍進が目立った今回の統一地方選。23日投票の後半戦でも、政令市以外の市長選で過去最多の7人が当選し、東京23区では江東、豊島、北の3区でいずれも区初の女性区長が誕生することになった。一夜明けた24日、当選者らは決意新たに意気込みを語った。
仕事・家庭両立できる村に

新人3人が争った群馬県榛東村長選では、元村議会議長の南千晴さん(42)が初当選を果たした。現職の女性村長は北海道留寿都村の佐藤ひさ子さん(64)のみで、県内の女性村長は記録が残る1947年以降初めて。榛東村役場で24日、当選証書を受け取った南さんは「子育てや介護をしながら仕事と家庭生活を両立できるような村づくりをしていきたい」と目を輝かせた。
同村出身の南さんは26歳で村議補選に初当選し、2017年4月から4年間、同村議会初の女性議長を務めた。2児の母親で、21年には1歳未満の乳児を育てる議員が、授乳などのため議会中に「育児時間」を請求できるようにする議会の規則改正に尽力した。「政治に多様な人が参加するのが当たり前になったらいい」と語った。
東京都北区長選では、前都議で新人の山田加奈子さん(51)が、全国の市区長で最高齢の花川与惣太さん(88)ら3人を破って初当選。24日午後、区役所で当選証書を受け取り、「やっと実感しました。重いです」と満面に笑みを浮かべた。
山田さんは、計16年間務めた区議と都議の任期中、不妊治療や妊娠・出産、伯母の介護を経験した。「どうしたら当事者の手助けになるのか、区から区民に手を差し伸べるような支援をしたい」と力を込めた。
東京23区は現在、品川、杉並、足立の3区が女性区長で、新たに当選した3人を合わせると、過去最多の6人。山田さんは「性別にかかわらず個人の能力でリーダーを選ぼうと社会の雰囲気が変化している。女性も挑戦する意識が高まっているのではないか」と分析していた。
男女共同参画進めたい

兵庫県宝塚市議選(定数26)では、女性14人が当選し、過半数に達した。2019年前回選の10人から大きく増え、議会全体に占める女性の割合は53・8%となった。
24日朝は宝塚市の阪急逆瀬川駅前で、当選した立憲民主党、日本維新の会、公明党の女性3人が居合わせ、通勤客らに「頑張ります」と手を振った。6選を果たした立民現職の北野聡子さん(70)は「男女がほぼ半数のバランスがとれた構成になり、男女共同参画を進めたい」と意欲を見せた。
同市では元衆院議員の中川智子さん(75)、弁護士の山崎晴恵さん(53)と女性市長が2代続く。女性議員の増加について、中川さんは「女性が選挙への立候補をためらっていた時代からみると隔世の感がある」と驚いていた。