福島県会津若松市の猪苗代湖で2020年9月、モーターボートに巻き込まれた親子ら3人が死傷した事故の再発防止に向け、県は25日、モーターボート専用の利用区域について来シーズンまでに法的な規制を設ける方針を明らかにした。
運輸安全委員会がまとめた事故調査報告書では、事故現場で当時、モーターボートや水上バイクが混在して航行していた点を問題視。湖を管理する県に対し、条例で利用ルールを定めるよう求めた。現在は、地域の自主的なルールで利用区域を分けているのみで法的根拠はない。
県はこの日、関係自治体などが出席した会議で、河川法や同法の施行令に基づき、モーターボート専用の利用区域と利用できない区域を設定する方針を示し、了承を得た。現在の自主的なルール下での利用実態を調べ、事業者や利用者から意見を聞き取った上で区域の設定を行う考えで、来シーズンからの適用を目指すという。県の担当者は「法規制には罰則もある。適正な利用につなげていきたい」としている。
会議では、事故再発防止の観点から湖面利用のルールとして、「船は適切な見張りを立てて航行する」「水上バイクなどを使ったレジャーの順番待ちの際は、湖岸で待機する」などを加え、パンフレットに明記して周知することも決めた。