横田めぐみさんの弟・拓也さんなど 拉致被害者家族会が4年ぶりにアメリカへ出発 「必死の思いを伝えたい」 《新潟》

北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさんの弟・拓也さんをはじめ家族会のメンバーが4年ぶりにアメリカへ出発しました。アメリカ政府の高官と面会し、拉致問題の解決に向けた協力を要請します。

拉致被害者家族会の代表で横田めぐみさんの弟・拓也さんはアメリカに出発する前、次のように語りました。

〈拉致被害者家族会 横田拓也代表〉
「母(早紀江さん)の話で言うと自らの夫(滋さん)がめぐみに会えずに他界したことをとても悔しいし寂しく思っていると思うので、そうしたことがないように自分は絶対にめぐみに会いたいと力強い気持ち、信念を持っていると思うので、その気持ちを私は絶対に叶えてあげたい」

拉致問題を巡っては2002年に拉致被害者5人が帰国して以来、大きな進展はありません。
家族会はことし2月、親世代が生きているうちにすべての被害者の一括帰国が実現すれば北朝鮮への人道支援に反対しないとする新たな活動方針を打ち出していて、アメリカ側にも理解を求める考えです。

〈拉致被害者家族会 横田拓也代表〉
「決して私たちは北朝鮮への制裁を緩めてほしいとは一言も言っていない。それと同時に命のかかった人権問題を親の世代が健在なうちに存命のうちに解決する必要があると誤解をされずに私たちの必死の思い真剣な思いをひとりずつ目を見て言葉の力を通じて伝えていきたいと思っています」

家族会のメンバーはワシントンで国家安全保障会議やアメリカの国務省の関係者などと面会する予定です。家族会のメンバーがアメリカを訪れるのは4年ぶりとなります。