山形県鶴岡市のトンネルで車2台が正面衝突し炎上、幼児含む3人死亡・2人けが

2日午後2時10分頃、山形県鶴岡市田麦俣の山形自動車道・田麦俣トンネル(全長1921メートル)内で横浜市の男性(29)の乗用車が対向車線にはみ出し、同県上山市の男性(24)の乗用車と正面衝突し、炎上。火は約50分後に消し止められたが、それぞれの車に乗っていた幼い男児と20歳代女性、70歳代女性の計3人が病院に搬送され、間もなく全員の死亡が確認された。県警高速隊が身元と、事故原因を調べている。
発表によると、鶴岡市方向に向かって走行していた横浜市の男性の車が、ポールが等間隔に並んでいる簡易中央分離帯を越えて上山市の男性の車に衝突。死亡した男児と20歳代女性は横浜市の男性の、もう一人の女性は上山市の男性の車に乗っていた。男性2人も負傷して病院に搬送された。
事故車両は2台とも前部が大破し、現場にはバンパーの破片やガラス片が飛び散っていた。上山市の男性の車は全焼した。
トンネルは、鶴岡市の湯殿山インターチェンジ(IC)―庄内あさひIC間にあり、同隊によると、制限速度は時速70キロ・メートル。片側1車線で緩いカーブが続く。この事故で約6時間、両IC間の上下線が全面通行止めとなった。