3日午前10時45分頃、秋田県能代市二ツ井町の米代川で「釣りをしていた男性が流された」と仲間から119番があった。駆けつけた消防隊員が福島県南会津町、大工筒井典綱さん(55)を救助したが、搬送先の病院で約3時間後に死亡が確認された。
能代署によると、筒井さんは仲間と計3人で同日午前9時過ぎからサクラマス釣りをしていた。胴長にライフジャケットを身につけていたが、水深約1・2メートルの川に入っていたところ転倒し、約3・9キロ下流に流されたとみられる。
地元の7漁協が参加する「米代川水系サクラマス協議会」によると、同川はサクラマス釣りのスポットとして人気があり、5月上旬には県内外から多くの人が訪れる。同川では昨年4月にもサクラマス釣りの男性が死亡する事故が起きている。
同協議会の湊屋啓二会長は「穏やかに見えるが流れが速く、水温も低い。無理に深いところに行かないでほしい」と話した。同協議会は4日、事故防止を呼び掛けるパトロールを行う予定。