5日午後5時10分ごろ、宮古島市城辺の保良クバクンダイ鍾乳洞でマリンレジャー客から「乗ってきたカヤックが流された」と110番通報があった。
宮古島署やツアー業者によると、ツアー客やガイドら5~58歳の男女計21人は午後3時ごろ、保良泉ビーチからカヤック6艇で鍾乳洞に渡った。その後、洞の入り口に係留していたカヤックのロープが切れて5艇が沖合に流されたため、参加者は鍾乳洞に取り残されたという。別のガイドらが救助に向かい、約1時間後に全員がビーチに戻った。男性客(25)1人が左肘にすり傷を負ったが、その他にけが人はいなかった。
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鍾乳洞は通称「パンプキンホール」と呼ばれ、観光客に人気のスポット。ビーチから鍾乳洞までは約500メートルで浅瀬を歩いて行けるが、県はサンゴ保全の観点から昨年8月、「保良クバクンダイ鍾乳洞保全利用協定」を策定し、カヤックかサップで移動することを取り決めた。
ツアー業者によると一時取り残されたのは客18人とガイド3人。係留していたロープは4月に買い替えたばかりだったという。ツアー業者の代表は「ロープが経年劣化で切れたとは考えにくい。安全管理は徹底している」と話した。
署が詳しい原因を調べている。
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