5月8日から新型コロナウイルスの位置付けが「5類」感染症へ移行しました。移行を前に京都市内では7日、新型コロナで亡くなった人の死について考える講演会が開かれました。 7日に開かれた講演会。会場には新型コロナで家族を失った遺族らが集まり、ノンフィクション作家の柳田邦男さんが登壇し、「『コロナ死』は地震災害や事故死などと同じ不条理な死別だ」と指摘しました。 (ノンフィクション作家 柳田邦男さん) 「最期の看取りとか別れとか、納得できる時間のない中で愛する人がいなくなってしまう。その後の人生に暗い影を落としかねない」 5月7日時点で、国内の新型コロナによる死者数は7万4000人を超えていますが、家族が最期を看取ることができなかったり医療体制のひっ迫で感染者が自宅で死亡したりする事案も起きていて、人としての尊厳や権利が課題となっています。