ナマコ漁船から59歳男性船長が転落か、無人の漁船が見つかる…海保などが現場の海域を捜索 北海道鹿部町沖

9日午前、北海道南部の鹿部町の沖で、無人の漁船が見つかりました。ナマコ漁をしていた船長の行方がわからなくなっていて、室蘭海上保安部や仲間の船が、付近の海域を捜索しています。
室蘭海上保安部によりますと、9日午前10時すぎ、鹿部町の本別漁港の北、およそ4キロの海上に「無人で旋回している漁船がいる」と仲間の船から118番通報がありました。
漁船は、鹿部町の隣の森町の砂原漁協所属「第二真和丸」で、船長の池田和治さん59歳が1人で乗っていて、ナマコ漁をしていましたが、行方がわからなくなっています。
砂原漁協によりますと、「第二真和丸」は9日午前5時前、仲間の船およそ40隻と一緒に砂原漁港を出て、午前5時半ごろから、先月22日に解禁になったナマコ漁をしていました。
仲間の船が、午前10時前、「第二真和丸」の動きがおかしいことに気づき、確認したところ、船には、池田さんの姿はなかったということです。
現在、室蘭海上保安部の巡視船1隻と巡視艇2隻、仲間の船およそ30隻、それに、海上保安部などのヘリコプター2機が出て、「第二真和丸」が見つかった付近の海域で池田さんの捜索をしています。
また、ダイバーも海中に潜って捜索にあたっているということです。
室蘭海上保安部によりますと、9日正午の現場付近は、晴れの天気で、南西の風、8メートル、波の高さは0.5メートルで、砂原漁協は「やや風は強いものの、通常の漁ができる状況」と話しています。