東京都中央区銀座の高級腕時計店に８日夕、覆面をした男らが押し入った強盗事件で、男らが乗り捨てたとみられるワンボックス車の車内から、腕時計約４０点が入ったバッグが見つかったことが１０日、捜査関係者への取材で分かった。奪われたのは７０点ほどで２億５千万円相当とみられることも判明。約３０点もすでに発見されており、ほぼすべてが押収されたとみられ、警視庁少年事件課が被害状況の確認を進めている。
捜査関係者によると、男らは、事件後、白のワンボックス車で逃走したが、時計店から約３キロ離れた港区赤坂の住宅街で車を乗り捨てていた。警視庁は付近のマンションに逃げ込むなどした４人を邸宅侵入容疑などで現行犯逮捕。その際にマンションの植え込みから約３０点が入ったバッグを見つけたほか、約４０点が入ったバッグも車内の捜索で発見した。
一方、男らは、覆面をして店を襲撃したが、その際、１人が店内で「あと３０秒はいける」と指示していたことも分かった。少年事件課は、あらかじめ店での滞在時間を決めていた可能性があるとみている。
逮捕されたのは、私立高３年を含む１６～１９歳の４人で、いずれも横浜市居住だが、出身校などはバラバラだったことも判明。いずれも「面識がない」と供述しており、「闇バイト」で集められた疑いもある。