あの「深大寺」でさい銭泥棒。その一部始終を防犯カメラが捉えていた。
1人の男がさい銭箱の裏側にしゃがみ込み、中から賽銭を盗んでいたのだ。
その後、住所不定無職の名倉豊容疑者(55)が窃盗の疑いで逮捕された。
事件は2023年3月26日、関東有数の古刹として知られる東京調布市の深大寺で起きた。被害に遭ったさい銭箱は、墓に囲まれ、人通りの少ない場所に設置されていた。
仏像に手を合わせた後に・・・
午後7時半ごろ、名倉容疑者は防犯カメラ前に現れると、まず奥にある仏像に手を合わせた。
その後、さい銭箱をじっくりと観察した後、いったん顔を上げ周囲の様子を確認。そして、さい銭箱の裏側にしゃがみ込み、何やら”作業”を始めた。
この時の状況について、被害に遭った深大寺の関係者は・・・。
深大寺管理部・室生幸樹さん: 再現するとこのような感じですね。一応、ここが開口部となっていて、この棒でつっかえて止めているという形だったんですけども。このように開けて中から盗っていったということですね。
余罪40~50件か
ドライバーを使って、さい銭箱の鍵を壊した名倉容疑者。態勢を頻繁に変えながら、何度も中に手を突っ込み、さい銭を盗み出していった。
そして、犯行に及んでおよそ10分後、姿を消した。
寺の関係者によると、同じような被害がこれまで数回あり、被害総額はおよそ4~5万円にのぼるという。
調べに対し名倉容疑者は容疑を認め、「飲み食いしていくためには どうしてもお金が必要なので盗んだ。仏様に対して本当にだめなことをしたと思います」と供述している。
警視庁は、余罪が合わせて40~50件あるとみて調べている。
(「イット!」5月9日放送より)