岡山県を流れる高梁川に架かる自転車・歩行者専用の「川辺橋」(総社市清音上中島―倉敷市真備町川辺)の橋脚1本が傾き、路面が「く」の字に曲がって通行ができなくなっていることが、県備中県民局への取材でわかった。7日の大雨で橋脚が破損したとみられる。
同県民局によると、8日午前10時50分頃、地元住民からの通報で異常がわかり、同日午後3時30分から通行止めにした。17本の橋脚のうち、真備町側から2本目が上流側に傾いており、路面には亀裂のほか、最大約1メートルのずれができていた。
橋は全長455・5メートル、幅5・8メートルで、1931年度に完成した。5年に1回、定期点検をしており、前回は2018年の西日本豪雨後に実施したが、異常はなかったという。
復旧の見通しは立っていないが、今週中に北側に架かる「新川辺橋」の車道の路肩を広げて、歩道を確保する。同県民局は「誘導員を配置して、利用者の安全を図りたい」としている。