首相襲撃1カ月、和歌山県知事「民主主義への暴力あってはならない」

岸田文雄首相が和歌山市の雑賀崎漁港を訪問中、演説会場で爆発物が投げ込まれた事件の発生から1カ月となる15日、岸本周平知事は定例記者会見で「和歌山であのような事件が起きたことに驚いた。民主主義に対して暴力で妨害することは絶対あってはならない」と改めて訴えた。
岸本知事は容疑者について「動機などは解明が難しい背景があるが、少しずつ捜査で知見が出てくると思う」と発言。その上で「政治的主張があれば、裁判などいろいろなツールを通して意思を表示するという健全な民主主義を育てていく必要がある」と述べた。
一方、事件現場となった雑賀崎漁港については「地名が全国に広がったのは事実だが、(影響が)プラスなのかマイナスなのかは検証しないといけない。何か問題があれば、和歌山市と一緒に(対策を)やっていきたい」と語った。