「ひき逃げされたように見せかけるためだった」と供述 浦添バイク転倒、死亡男性の知人出頭 沖縄

沖縄県浦添市港川の国道58号沖縄西海岸道路で4月に2人乗りバイクが転倒して後部座席に乗っていた男性(35)が死亡したとされる事故で、浦添署がこの男性自身の運転による単独事故だった可能性が高いとみて調べていることが14日、分かった。知人男性が出頭し、「事故後、自分が代わりにバイクを運転して立ち去った。自損事故ではなく、男性がひき逃げされたように見せかけるためだった」との旨の供述をしているという。亡くなった男性が暴力団組員だったことも分かった。
署は当初、バイクの運転手は後部座席の男性を放置して逃走したとみて、道交法違反(救護義務違反、事故不申告)の疑いで調べていた。
捜査関係者によると知人男性は別の暴力団組員と共に車に乗り、バイクの近くを走行していた。バイクが単独事故を起こした後、知人男性が代わりにバイクを運転してその場を去ったと供述しているという。署は、亡くなった男性が単独事故を起こしたと見なされると不都合な事情があり、ひき逃げの被害者を装った可能性を視野に調べている。